退職者が企業型DCをiDeCoへ移管する際に実施する作業
退職者が企業型DCをiDeCoへ移管する場合、退職者が必要な作業は以下になります。
自分の場合は、以下をSBI証券へ運用指示者で移管することとしました。
・iDeCoを運用する証券会社、銀行等を選定
⇒基本は口座管理費の差異や、運用できる資産の差異等を確認し選定
・iDeCoを加入者または運用指示者で申し込むか決定
⇒退職後の収入等を加味し決定(収入が無ければ掛け金の所得控除が受けられない)
・企業型DCの喪失後、iDeCoへ移管手続き
⇒iDeCoを開設する証券会社、銀行等で実施
・移管資産で購入する投資先を決定
⇒iDeCoの口座開設後に投資先を指定する(口座開設時に指定する場合もあり)
退職時の企業型DCの解約手続き
会社を退職時の企業型確定拠出年金(DC)の解約手続きに関しては会社側で自動的に行われるため、特段個人が作業することはありませんでした。
会社を退職してから1ヶ月ほどして「確定拠出年金の加入者資格喪失のお知らせ」のハガキが届きます。
idecoへ加入する為に必要な企業コード、加入者番号等も記載されていますので、このハガキがあれば手続きに必要な情報も揃っていました。
(会社によっては異なる可能性もありますので、退職時は各自で確認ください。)
企業型DCの喪失後のSBI証券のiDeCoへの運用支持者でDC移管手続き
「確定拠出年金の加入者資格喪失のお知らせ」のハガキが届いてから企業型DCをSBI証券のiDeCoへ運用支持者として移管手続きを実施します。
iDeCoには加入者と運用指示者がありますが退職後リタイヤして今後収入が見込めない場合、掛け金分の所得控除による税制優遇が見込めない無いためiDeCoへの毎月の掛金を行わない運用指示者として登録します。
多少口座管理費が加入者より運用指示者の場合は安くなります。
SBI証券へのiDeCoへの移管申請は以下から実施してください。
メールアドレスを入力し手続きを開始すると以下のように基本情報の登録から始まります。
https://go.sbisec.co.jp/prd/ideco/ideco_top.html
企業型確定拠出年金(DC)からiDeCoへ資産を移すため以下を選択します。

SBI証券へ「運用指示者」でiDeCoへ加入するには、以下のチェックボックスを外してください。

上記のチェックを外していないと運用支持者になりません。
企業型DCをiDeCoへの移管期間(実績)
企業型DCをiDeCoへの移管してみて、実際どの程度の期間がかかったか以下にまとめます。
トータルでは退職時からiDeCoへ移管されるまで3ヶ月近くかかっています。
・会社退職⇒約1月後「確定拠出年金の加入者資格喪失のお知らせ」のハガキ到着
・ハガキ到着後にSBI証券へiDeCo申し込み(WEBで実施)
・iDeCo申し込みから約3週間後iDeCoの「IDおよびパスワードのお知らせ」のハガキ到着
・iDeCo申し込みから約1ヶ月と3週間後にDCの資産がiDeCoへ移管された
・WEB上で移管完了の約2週間後に移管完了のハガキ通知到着
企業型DCをiDeCoへの移管時の注意点
・iDeCoへ移管完了時にメール等案内が来なかったので定期的にiDeCo口座へログインし状況確認要
(iDeCoの口座開設後、加入者情報の「資産運用に関する情報等のメール送信の可否」を先に設定していれば通知がくるかもしれません)
・iDeCoの「IDおよびパスワードのお知らせ」が来た際、移管金で購入する投資先の指定が必要
(指定しない場合、現金で一時的に管理されるようでした)
・会社を退職してから約半年内でDCをiDeCoへ移管させておく必要があり
・DCの加入者資格を喪失してから約2ヶ月程度iDeCoへの移管までかかります。一度DCで投資先の資産を売却してiDeCoで新たな資産を購入する形になりますので、移管中に大きな値動きで損しないように一時的にDCの投資先を安全資産や債権等の値動きの少ない物にしておき移管手続きを実施することも考慮していた方が良いかもしれません。
・SBI証券でiDeCoの口座を開設した場合、SBIベネフィット・システムズ株式会社へ口座が作成されます。(証券口座等とは切り離されてます。)
DCの資産が売却され、iDeCoで資産が購入されるイメージになるので注意してくださいね。